お気楽ブログ(マネーリテラシー向上委員会)

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今年の4月から高校で金融教育がスタートしました。国数英のように金融の教育が高校教育に科目として組み合入れられました。

では何で高校でお金を学ぶのでしょうか?これは、あくまで私の判断ですが日本人が欧米に比べ、マネーリテラシーが低いことと、このままでいくと大二極化が避けられないという現実からきていると思います。二極化とは金持ちと貧乏の二極化です。今後、中流と言う括りは誰が見てもなくなります。考えられる要因として以下のことがあげられます。
1. 今後、給与所得は上がりません。上がってもたかが知れている状況。優良企業の限られた数社は給与所得は上がるかもしれませんが、国内のほとんどを占める中小企業にそれだけの余力はない。そして現在の限られた数社も10年後、20年後はどうなるか分からない。現実的にも先進国で年間所得が長期にわたって伸びていないのは日本だけです。
2. 毎年、社会保険料が増加している。目に見える消費税も5%が8%になり、そして10%になりましたが、目に見えない社会保険料の増加は馬鹿になりません。過去の給与明細と今の明細を比べてみてください。知らない間に年々上がっているのです。
3. 預金をしても増えない。現在0金利と言われています。普通預金も定期預金も利息なんてないに等しい。普通預金は0.001%です。増えないけど減らないから銀行に預けるという方がほとんどだと思いますが、名目金利は0.001%でも実質金利はインフレ率を引いたものになりますから、インフレ分がマイナスです。具体的にいうと、物価が上がり1万円で1万円の購入出来ていたものが1万2千円でないと買えなくなるという感じです。要は貨幣価値が下がっているんですね。また、投資は怖いとかギャンブルだと言って預金をしている行為は実は日本円に全額ベットしている状態です。減らないリスクといいつつ、実は確実に減っているわけです。銀行について語ると長くなってしまうので手短に述べますと、実は第二次大戦時中の日本のプロパンガンダに由来しています。第二次世界大戦以前の戦争は戦費を調達するのに外債でお金を調達できたのですが、第二次世界大戦は世界を敵に回したので、戦費を調達するには国内しか方法がなかったんですね。そこで始まったのが預金をしようという洗脳だったわけです。それに対して投資なんてギャンブルだ、詐欺だ、汗水たらしたお金じゃないから汚いお金だ等、投資は投機で危ないものだから止めないとダメという、ある種、これも国民が洗脳されてしまって今に至る感じです。銀行って預金者がお金を貸しているという事実を理解すべきです。それに対しての対価が利息ですが、それが今の答えです。流動資金としていつでも利用できるメリットはありますが、それ以外に何があるでしょうか。私の個人的な私見としては、何かあったら困る資金以外は置いとくだけ無駄だと思いますし、銀行の預金者になるのであれば、銀行の株主になった方が何十倍もお得だと思っています。

これらの状況から脱却するには極論、投資しかないのです。投資イコール株ではありません。リスクの許容度によって投資先も変わってきますし、始める年齢によっても必要な金額によっても変わってきますが、何しろ投資をしないと何も変わらんのです。何もしなければ確実に貧乏人です。それが答えです。自身が取れるリスク許容度に合わせたNISAやiDeCoはそれを助けてくれる手段です。利用しない手はないし、これは絶対利用するべきです。そして、今これらの制度を使っている人は確実に上位20%に入る確率が高まります。

ライフプランニングを考える上で、金融が教育にまで入ってきました。金融知識を学ぶ意義は大きいのです。我々、大人も自身に足りない知識を把握し、生活に役立てていくためにも金融知識を絶対に学んでいくべきだと思います。まあとにもかくにも高校の授業で資産形成の授業がスタートしましたので、今の10代が金融の知識を身に着けていく中、大人が知らないなんてカッコ悪いですよね。

 

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