お気楽ブログ(マネーリテラシー向上委員会)

預貯金神話はリテラシーの裏返し

お金についてのリテラシーは高い方が良いではなく、高くなければ損する時代です。高校教育でも資産形成の金融が組み込まれました。まじめで働く勤勉な姿が美しい時代は終わりました。そこに賢さがないと厳しい時代に勝ち残れないと言えるかもしれません。

何度も述べていますが、定期預金で10年も20年も眠らせている人がいますが、これは実質お金が減っています。なぜなら、世界はインフレだからです。日本のインフレ率は現在約1%、ここ最近3か月は2%。世界は平均2~3%。先日のアメリカのCPIは9.1%でした。日本以外の中央銀行は政策金利を0金利から脱却しています。
対する、銀行預金の金利は0.001%。定期預金の金利も今や0.002%。
つまり、銀行預金の増える金利より、物価上昇率の方が上回っているのです。
今、定期預金で預けている100万円が、10年後も同じ100万円の価値があると思ったら大間違いです。お金の価値は下がっていきます。結論から言うと銀行預金という資産運用は最低の運用下手な資産運用なんです。

金融資産を増やすには3つの柱があります。
1. 稼ぐ力
2. 貯める力
3. 増やす力
引き算をすれば明確です。

稼ぐ力とは毎月の給与です。仕事で頑張って何しろ稼ぐ。しかしながら、先進国で日本人の年収はずっと横ばいです。可処分所得(手取り額)は社会保険料の増加で実質マイナスです。
貯める力は支出を抑える事。要は節約です。しかしながら円安・インフレで物価上昇。稼ぎも増えない中、これからは、より節約は難しいといえるでしょう。唯一の支えともいえるのがキャッシュレス化です。現金を使わない。ポイ活なんて言葉がありますが、例えばキャッシュカードで買い物をすれば1%のポイントがつきます。d払いだったら1.5%です。年間100万の買い物をすれば1万円~1.5万円のポイントと言う名の金利がつくようなものです。銀行に預けて、これだけの金利がつきますか?賢く使いながら貯めていく。是非とも実践するべきです。
そして最後に増やす力ですが、繰り返しますが銀行に預けても増えません。貯金すればするほど、お金が減っていってしまいます。そんな中、世界経済の平均成長率は4~5%。アメリカのS&P500やVTIなら平均8~9%です。今後も絶対とは言えませんが、この数字は過去100年ぐらい、いや200年変わってません。難しい事は何も言ってません。ちょっと頭をひねればいいだけだと思います。減るリスクを気にかける前に増えないリスクを真剣に考えるべきだと思います。それでも頑なに銀行預金と言う方は、どうぞ。ただ国民の金融資産下位80%、貧困層から脱却できない可能性が非常に高まるとだけ述べておきたいと思います。言い換えれば預貯金神話が絶対という方は金融リテラシーが低い裏返しなのかもしれませんね。

 

お気楽ブログ一覧