お気楽ブログ(マネーリテラシー向上委員会)

買ってはいけない投資信託(その3)

最後に買ってはいけない投資信託は(その1)の金融機関とダブりますが手数料の高い投資信託です。因みに投資信託には4つの手数料があります。

①購入時の手数料(購入時のコスト)
②信託報酬(保有時のコスト)
③信託財産留保額(解約時のコスト)
④解約手数料(解約時のコスト)です。

最近になって名称があまり使われなくなりましたが、投資信託でノーロードという名称の商品は信託報酬しかかかりません。ネットで購入できる商品は基本的に信託報酬しかかからない商品が多いです。ネット上ではノーロードが当たり前になってきました。今や保有時のコストしかかからないものを選ぶのが当たり前になってきています。したがって信託報酬はなるべく安いものを選びたいものです。

最近は本当に信託報酬が安いものが増えてきました。安ければ安いほどいいと思います。目安は最低でも1%以下。インデックスならば0.2%以下が理想ですね。何で手数料にこだわるかと言うと、運用実績の結果にものすごく影響するからです。因みに信託報酬で2%~3%なんて高いものはたくさんあります。

因みに100万円で買った投資信託の運用成績が5%だった場合、100万円が105万円になりますが手数料が2%だと5%-2%の3%の利益で103万円になってしまいます。この自身の利益の中の2%は金融機関のものになります。我々が得をしようが損をしようが2%が永続的にサブスクのように金融機関に入っていくなんてむかつきますよね。何で自分のお金を金融機関側のコスト負担しなきゃならんのですか。本来ならば5万の利益が3万円ですよ。人のお金で2万も持っていかれる、これって暴利でしょう。利益が出ていれば、まだ許せますが損しても安定して手数料は取られますからね。もし運用実績が2%だった場合、信託報酬は2%なので2%-2%で0%です。自身の取り分は0円です。しかしながら2%は相手側に勝手に持っていかれる。運用実績がマイナスの場合は、寄付行為になってしまいます。

誰のための運用なのか、冷静に考えてください。このように手数料水準というものは自身の手取りにモロに影響します。投資の世界なので手数料が安ければ損しないというわけではないのですが、この手数料はシビアに見ていくべきです。このような観点からもインデックス投信がお勧めな理由となるんです。アクティブ型の投資信託は手数料が高いですからね。投資対象はインデックス型の投信がいいと思います。

基本的な事ですが投資信託にはインデックス型(パッシブ型とも呼ばれる)とアクティブ型があってインデックスは指標に連動するように運用します。指標とは日経平均、TOPIX、S&P500のような指数です。アクティブ型とは運用のプロが個別運用してインデックスよりも高い運用リターンを目指しています。個別に企業訪問したりと運用コストが必然的にかかるので、それが手数料に跳ね返ってきているんです。それでも運用のプロでしょう。多少高くても、アクティブ運用の方が良いんじゃないのと思われる方もいると思います。しかしながら、これは間違っているんです。世の中のアクティブ運用の8割近くがインデックスより高い運用リターンを出せていないのです。当然ながら高いコストが運用リターンの足を引っぱっているとも言えますが、一番はプロでも市場の動きは読めないという事です。誰も市場の動きは予想できないのです。短期的にはアクティブ型の方がリターンが良いものもありますが、基本長期運用で10年、20年継続していくと結果は逆転しちゃうんですよね。

このような点からもコストの高いアクティブ運用ではなくコストの安いインデックス運用を選ぶべきだと私は思います。

そして言い方を変えれば、インデックス型は個別企業ではなく国の未来を買う感覚です。S&P500は米国経済の未来に投資することです。全世界は世界経済の未来に投資することです。資本主義経済は長期的には必ず右肩上がりで今より未来の方が確実に技術もサービスも発展進化していきます。GDP成長率を見てください。短期的にはいろいろと問題が起きるかもしれません。しかしながら、それでも這い上がってくるんです。それらを信じて未来にベットする。これぞ投資ではないでしょうか。

 

※本サイトに記載されている内容については、あくまでも個人的な参考意見として述べたものであり、売買を推奨するものではありません。投資をする際はくれぐれも自己責任でお願い致します。

 

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