お気楽ブログ(マネーリテラシー向上委員会)

ウォーレンバフェットの教え

最近マスコミで芸能人の投資トラブルが話題になっていますが、これは今に始まった訳ではなくいつの時代も胡散臭い話題はつきません。結果としては何で?とか簡単に儲かるとかおかしいでしょうという意見が総意であると思います。
しかしながら、いつの時代も投資はギャンブルだと言う割には、あっさり騙されるんですよね。短期ですぐ儲かるとか、資産が何倍になるとかあり得ないのに騙されてしまう。「絶対に儲かる」とか、「あなただけの特別情報です」とかがいい例です。まず、金融の世界では絶対という言葉が出てきたら確実に詐欺です。この絶対という言葉が出て来るといかがわしいものだと判断して間違いないと思います。次にあなただけの特別情報?もし、そんなものがあるなら、わざわざ教えますか?これは典型的な仕手筋の手口で自分たちが売り抜けるための材料に使いたいから、こんな言葉を吐くんですよね。これも昔からの手口なんですが、面白いように騙される。現在は昔と違い、Twitter等、SNSを使った手口で罠にハマる人が増えていると思います。俗に情報銘柄というものですが、これで資産を作ったなんて聞いたことがありません。パチンコや競馬と同じで最終的には必ず損をする。大体これで資産が作れるのであれば、みんながお金持ちになってしまいます。個人の投資家は9割が損をすると言われています。投資の基本である安く買って高く売るの逆を行くんです。実際は高く買って安く売ってしまう。これが現実なんです。今日買って明日上がるなんてことは毎度毎度ある訳がありません。実際は時間をかけて育てていくので退屈極まりないと言っていいと思います。政府も資産倍増とアドバルーンを掲げていますが、明日、明後日の話ではありません。花が咲くのは20年後、30年後に向けてのものです。ここだけは絶対勘違いしちゃいけません。だから投資初心者は個別の会社に投資するNISAではなく、積み立てNISAの方が個人的には良いと思っています。

しかしながら、ここでも危なっかしい商品がたくさんあります。投資信託は星の数ほど、たくさんのファンドがありますので、余計に騙されやすいとも言えます。具体的にはテーマ型ファンドというもの。例えばAIだとかSDGsとか宇宙だとか脱炭素だとかテーマを決めてそれに投資しようってものです。このテーマっていうのが曲者で、出来上がったテーマって、ある程度相場が出来上がっているのです。要は旬の商品の為、高値圏にある事が多いのです。王道投資はテーマを買うのではなく、本来テーマになるだろうと予測して買うんですね。基本はテーマではなく業績です。面倒くさいからテーマで買うと旬が過ぎたら高値掴みの可能性があるので、注意が必要かなと思います。

最近のニュースでソフトバンクが約3兆2千億円の赤字とニュースに出ていましたが、これで分かったと思いますが、ソフトバンクは携帯会社ですが、それは関連子会社であって、実際は投資会社が本当の姿です。損を埋めるために、最大の稼ぎ頭のアリババを売却するようです。完全にタコ足投資ですね。そこで比べてみたいのが、投資の神様と呼ばれる、ウォーレンバフェット。彼の投資会社バークシャー・ハサウェイは株価で投資しません。会社の価値を見極めて投資をしています。だから、自分で価値があると思うものに大きくお金を使う。彼の有名な言葉に「ゆっくり金持ちになりたい人はいないよ」というものがあります。バフェット氏の投資戦略は、徹底的に調べて選んだ優良銘柄に長期投資するというシンプルなもの。資産形成の王道は、長期投資して複利効果を狙うこと、つまり「ゆっくり金持ちになることですよ」と世界屈指の大富豪が身を持って証明しています。
そして彼の最近の行動で有名なのは2008年に起きたリーマンショックで世界中の金融市場が恐怖に支配されていた中、バフェット氏はニューヨーク・タイムズに「Buy American. I am (アメリカ株を買おう、私は実行中)」というタイトルの記事を投稿し、「株式市場の過去100年を振り返ると、株式投資で損をする方が難しい。それなのに損をする人は多い。不遇な投資家は、環境が良い時だけ投資し、記事の見出しが恐怖感をもたらすときに売却するからだ」と述べました。
つみたてNISAなどを活用して投資信託でコツコツ投資をしている人でも、株式市場が暴落した際には、パニックに陥り慌てて解約しようとする動きが見られます。しかしながら感情に支配されたら株式市場では負け。実際にバフェット氏は多くの株を“バーゲン価格”で買い、その後米国市場の回復とともに莫大な利益を手にしたのです。

簡単なようですが、これが難しい。しかしながら、これが出来る人が財を成すというのは、いつの時代も歴史が証明しています。
これらの事からも分かるように、本気で真剣に調べなければプロには勝てません。安易に騰がりそうだとか人気があるからとか、あの人が騰がると言っていた等、人任せや運任せでは勝ち続けるのは難しい。

そのような中、最後にバフェット氏の妻への遺言を上げたいと思います。バフェット氏は、過去の手紙の中で投資のプロではない方に対してS&P500を推奨しており、妻に対して「遺産の90%をS&P500に投資するように」と指示していることを明かしました。因みに、日本で有名な、厚切りジェイソンさんはVTIを推奨しています。アセットアロケーションの観点から、これが正しいか否かではなく、投資を行う上でのヒントになればと思います。

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